2年生編完結!
綾小路の暗躍が堪能できる素晴らしい一冊でした!
※ここから先は【ネタバレ】全開です!!!
よう実2年生編12.5巻のストーリー
- 2年生の学年末試験後、坂柳有栖は自主退学し勢力図に大きな変化が生じる。
- 綾小路清隆と軽井沢恵が破局。
- 学年末試験の敗北で塞ぎこんでいた一之瀬穂波は、綾小路との対話にて復活を果たし、綾小路のプランにも変更が加えられる。
- 3年生開幕直前、綾小路は坂柳クラスに移動し…次巻につづく。
学年末試験直後のクラスポイント
- 堀北クラス:1233ポイント
- 坂柳クラス:1093ポイント(坂柳退学により更に-300ポイント見込み)
- 龍園クラス:1040~1090ポイント
- 一之瀬クラス:714ポイント
感想
濃密!!!
特別試験もハラハラドキドキする展開が多くて面白いですが、今回はそれとは少し異なるタイプの一冊でした。
各々の胸の内や、綾小路の暗躍がたっぷりと楽しめる一冊でしたね。
軽井沢の一件は後ろに回すとして、その他にも綾小路パパとの対面や一之瀬との新たな関係性、そしてラストは予想通り&予想外が入り混じったクラス移動。
ここに来て坂柳クラスに移動とは、一枚上を行かれて最高に気持ちいいですね。
他にも坂柳と龍園の会話や、何やらまだ出番がありそうな坂柳の匂わせ等々…
とにかく飽きさせない、クラスポイントを賭けた戦いの盤外で進む人間模様と綾小路のプランが楽しめる素晴らしい一冊でした。
しっかし綾小路さん、マジでラスボス感がヤバくて笑う。
人の心がなさすぎるだろ
あとサラッと一之瀬のことを抱いててワロタ。やりたい放題だよこの男。
遂に来てしまった脳破壊シーン
これまで何度も示唆されていた、軽井沢との別れの季節。
遂にその時が訪れました…
軽井沢が大きなショックを受けると思いきや、綾小路のことを良く理解し、薄々感づいていたのが逆につらいシーンでしたね。
頭では理解してしまったけれど、淡い希望を抱いている。
これはこれで残酷すぎるぜ…というモノローグに脳をやられました。
でも…その思いは全て、ただの妄想でしかなかった。
こうあって欲しいという、ただの願望でしかなかった。
あまりにもスムーズに軽井沢の願望が挟まれたため、綾小路にも人の心が!?センキューゴッド!!と歓喜したのも束の間。
まるで軽井沢の天国と地獄を瞬間的に体験させられたかのように現実を突き付けられ、やはりダメなのか…と絶望させられる素晴らしいワンシーンだったと思います。
しっかりとした伏線が大量にありましたが、これだけ長い期間幸せそうな軽井沢を見させられた後のこれは読者にも大ダメージでしたね。あっぱれ。
考察
綾小路vs高円寺
坂柳が退学し、一之瀬は復活したものの綾小路との直接対決で完敗。
綾小路にリベンジを誓った龍園も、まだ発展途上。
堀北も同様で、クラス共々まだまだ発展途上。
では誰が綾小路になるのか?
その答えが、今回新たに提示されました。
答えは、高円寺六助。
真の実力は綾小路に負けないのでは?と思いつつも、自由奔放な振る舞いから綾小路との直接対決はないだろうと思っていた高円寺。
ここに来て彼がライバルとして立ちはだかることが決定。
綾小路本人も高円寺を挑発していましたが、それ以上に親の圧力が決定的。
綾小路パパと高円寺パパの会話シーンが何を生むのかと思いきや、まさかこうなるとはね…
どうやら高円寺は卒業後の自由に関する親との取り決めがあるようで、そこに綾小路に対する勝利が付け加えられることになりました。
綾小路と戦う理由が綺麗にお膳立てされましたし、綾小路が気に食わないと感じさせる描写も多かったので、外堀も埋まって戦うこと間違いなし。という状況。
ホワイトルームの最高傑作とポテンシャルの権化。
果たしてどちらが上なのか、3年生編が楽しみです!
坂柳に残された役割とは?
自主退学した坂柳ですが、退学直前の龍園との会話で意味深ムーヴをかましてきました。
特別に私が彼に弱点を作って差し上げましょう
また今度お会いしましょう。それまでに無様な退学をなさらぬようお願いしますよ
いやもうあなたまだまだ活躍する気満々ですやん。
これ龍園と結託して綾小路と戦うパターンになりそうですし、何らかの方法で表舞台に戻ってくるのほぼ確ですよね。
さすが(妨害はあったが)綾小路に勝利した女。
シリーズから退場するには早すぎると言わんばかりの伏線を貼ってきて、今後が楽しみですね。
退学してしまった坂柳がどのようにして綾小路と関わっていくのか、3年生編が楽しみです。
よう実3年生編1巻の発売日
いよいよ3年生編に進むようこそ実力至上主義の教室へ 3年生編 1巻の発売日は未定です!
コメント