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魔術探偵・時崎狂三の回顧録【あらすじと感想・考察】

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魔術探偵・時崎狂三
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まさかの続編!?ママママジンガー!?

一冊限りと思われたデート・ア・ライブのスピンオフミステリ、魔術探偵・時崎狂三シリーズの2冊目!

じっくり楽しめたので、感想をまとめていきます!

※トリック関連の【ネタバレ】なしです

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あらすじ

魔術探偵・時崎狂三は、魔術工芸品が絡む様々な事件を手掛ける。

  1. ライブ中に声を失うアイドル
  2. 亡くなったはずの漫画家から届く連載原稿
  3. 来禅高校の学生が怯える新・七不思議
  4. 因習村で消える巫女
  5. ショッピングモールでの昏睡事件
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長編?短編集?

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今回も短編集形式となっており、基本的に1話完結。

1冊で複数の事件(エピソード)を楽しめるので、カジュアルにミステリが楽しめます。

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デート・ア・ライブを読んだ方がいい?

本作はデート・ア・ライブという完結済み作品のスピンオフで、主人公・時崎狂三はデアラのヒロインの1人。

2冊目の本作ですが、1冊目以上にデアラ色が強くなっています。

1冊目とは異なり、各エピソードでデアラのヒロインが依頼人や事件の関係者として登場するので、デアラを知っていてこそ十全に楽しめる作品に仕上がっているなという印象です。

感想

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精霊が勢ぞろい

まずは今回の依頼人たち。

デアラのヒロイン(精霊)たちが澪以外は全員登場しており、狂三メインのスピンオフだった前作より、デアラの後日談感が強くなっています。

すでに人気を獲得している個性豊かなヒロインたちの登場によって狂三のノリとツッコミが輝いていますし、ミステリ以外の部分でも楽しめる作品に仕上がっていました。

見方を変えれば、デアラの読者をミステリに引っ張り込むいい入口になっているとも思います。

また、依頼人たちを精霊にすることで、事件現場やパターンに様々なバリエーションが出ており、あらすじの通りアイドルの舞台裏や漫画家の現場、因習村に学校と飽きさせない舞台設定が整えられていました。

デアラのファンは間違いなく楽しめる内容ですし、カジュアルなミステリを楽しみたい層にもマッチした、手に取りやすい一冊だったと思います。

力技メインだがそれがいい

本作のトリックは全て魔術工芸品が絡んでいるため、特殊設定ミステリの中でも本格寄りではなく、力技がメインとなっています。

本格信者たちは泡を吹くのではないかという展開もチラホラ。

ですが、エラリイクイーンなどに代表されるようなパズラーではなく、そんなちゃぶ台返しアリ!?みたいなトリックだからこそ、デアラのポップな雰囲気にマッチしており、カジュアルに楽しめる内容に仕上がっていると思いました。

その点では、短編集という形式もピッタリですね。

長編ともなればより複雑化した事件や、煮詰まったアイディアが必要となってきますが、デアラのコミカルな雰囲気と合わせるのであれば、こういった力技メインのトリックもありですね。

とはいえ、一連の事件の中には最後の事件と解き明かす伏線が張られていたりと、ミステリらしい緻密さも随所に見られたので、デアラ×ミステリのバランスが上手に組み上げられている印象です。

続編は?シリーズ化?

2冊目となった魔術探偵・時崎狂三ですが、続編がどうなるのかは未定です。

本作はドラゴンマガジンに載せていた短編を1冊にまとめた作品ですが、そのドラゴンマガジンが廃刊されるとのことで、先行きは完全に不透明。

ポジティブに捉えれば短編縛りがなくなるので、じっくり煮詰めた長編や、もう少し複雑な事件を扱う中編となる可能性もあります。

もちろん今のように短編集形式の可能性もありますが、いずれにせよデアラ×魔術×ミステリという、僕好みのマリアージュなので続編に期待したいですね!

コメント

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