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電子書籍派の僕が、それでも本屋に通う理由

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僕はKindleを愛しています。

場所を取らない、いつでも買える、暗闇でも読める。

合理的でミニマルな読書スタイルを追求するなら、電子書籍は最高の正解です。

でも、そんな電子書籍派の僕が、定期的に足を運ぶ場所があります。

それがリアルな本屋さんです。

一見すると「電子で買うなら本屋に行くのは時間の無駄じゃない?」と思われるかもしれません

しかし、僕にとって本屋は本を買う場所ではなく、本と出合う場なのです。

今回は、効率重視の僕がなぜあえて本屋に通い続けるのか、その戦略的な理由をお話しします。

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アルゴリズムという過去の自分から自由になる

電子書籍やネットショップの最大の特徴はAIによるレコメンド(推薦)です。

「この本を買った人はこれも買っています」という提案は非常に優秀ですが、そこには一つ大きな罠があります。

AIが提案してくるのは、あくまであなたの過去の履歴に基づいた本です。

つまり、放っておくと自分の興味関心がどんどん固定化され、似たような本ばかりを読むフィルターバブルに陥ってしまいます。

対して、本屋の棚はどうでしょうか。

  • 目的の棚に行く途中で、たまたま目に入ったファンタジー小説の美しい写真。
  • 新作ミステリを探していたのに、なぜか隣の棚のスリラーの背表紙に惹かれる。

こうした棚の偶然性(セレンディピティ)は、計算されたアルゴリズムからは生まれません。

本屋は、今の自分が全く興味を持っていない未知の領域へ強制的に視界を広げてくれる、最高のバグ発生装置なのです。

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本屋は社会の体温を感じるセンサーである

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今やTwitter(現X)などのSNSも、タイムラインがAIでパーソナライズされ、エコーチャンバーする時代。

ネットの海は広大すぎる上にAIドンドン仕切りを設けるので、今まさに「世の中が何を面白いと思っているのか」という熱量が見えにくいことがあります。

その点、本屋という物理空間は、そのトレンドを肌で感じるためのセンサーになります。

先日もこんなことがありました。

本屋をぶらついていた時、呉勝浩さんの『爆弾』が大きく平積みされ、映像化を知らせる派手な帯が巻かれているのが目に飛び込んできました。

「あ、これ映像化するんだ!友人に勧めておこう!」

ネットニュースを追いかけていなくても、本屋に行けば「今、世の中ではどの物語が人気なのか」が一目でわかります。

爆弾は読了済みでしたが、未読の本で聞き覚えのある作品であれば、

「あ、これドラマ化(映画化)するんだ! 放送前に読んでおこう」

となるかもしれません。

店員さんの手書きPOPや、入り口のフェア棚のテーマ性。

それらはすべて、プロの目による今の時代の編集結果なのです。

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電子書籍派だからこそできる「本屋の賢い使い方」

僕は本屋で本を眺めますが、実際にその場で購入するのは稀です。

多くの場合、本屋で見つけ、電子で買うというハイブリッドな運用をしています。

リサーチの場」としての書店活用術

  1. 立ち読みで相性をチェック: 文章のテンポやフォントの雰囲気、話のわかりやすさを数ページで確認します。これは電子の試し読みより圧倒的に速い。
  2. スマホのリストへ即追加: これは読むべきだと直感したら、その場でAmazonのほしい物リストやKindleのキープリストに入れます。
  3. 読書体力に合わせた選書: 以前の記事で書いたように、今の自分の「集中力のHP」に合わせて、「今は短編集にしよう」「これくらいなら読めそうだ」という判断を実物を見ながら行います。

AI時代にリアル書店が持つ本当の意味

今後、AIによるパーソナライズが進めば進むほど、僕たちのインプットは効率化され、同時に偏りが強くなっていくでしょう。

効率化された世界は快適ですが、刺激が減り、思考が凝り固まってしまいます。

だからこそ、あえてノイズ(雑音)を取り入れる場所が必要なのです。

こうした目的のない散策が、実は一番のクリエイティブな刺激になります。

まとめ|買う場所はデジタル、出会う場所はリアル

電子書籍派であることと、本屋を愛することは全く矛盾しません。

むしろ、電子書籍の利便性を知っているからこそ、本屋という空間の情報の密」と偶然の価値がより鮮明に理解できるのです。

  1. AIの推薦から抜け出し、未知の興味を見つける
  2. 社会のトレンドを物理的な棚から摂取する
  3. 書店をリサーチの場として使い、効率的に電子で購入する

このハイブリッドなスタイルこそ、忙しい現代人が読書量を増やし、かつ視野を広げ続けるための最強の戦略だと僕は確信しています。

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